|
ガラスを透過した光が乱反射し、拡散し、光と色の複雑な美しさを放つステンドグラス。
シャープな作品で見る人を魅了するステンドグラス作家、ゴズニ眞理さんの工房を訪れました。色とテクスチャ違いの、膨大な数の重く大きなガラスが棚に並び、巨大な作業台とガラス切りやハンダ鏝など様々な工具がある仕事場を拝見すると、ステンドグラスの華麗なイメージとは裏腹に、設備と体力と精神力の戦いの聖地という感じがします。
ステンドグラスの制作過程は、構想、エスキス(下絵)、デザイン、原寸大のカルトン、ガラスのカット、ラインワーク、陰影付け、焼付など様々な行程を経ますが、壁に取り付けるステンドグラスは、最後にフレーミングされた部分に、きちんとはめ込むところまでが仕事です。
▼信頼関係の上に成立するアート
職人さんが仕切っている建築現場はまさに男社会。ステンドグラスは、建築物の引き渡しが2〜3日後などに迫った最終段階で、現場が殺気立ってるところに取り付けとなります。恐々としたこの場所へ女性が入って行くには、「作品以前に、仕事人として認めてもらわなければ話になりません」と眞理さんは言います。
仕事を始めてまだ間もない頃、職人さんたちの冷たい視線を背中に浴びながら、「もし、入らなかったら」という冷や汗が流れたそうです。しかし25年の経験を経て、今では寸分の狂いもなくぴったりと収まります。良い仕事をするという評価が信頼関係を築き、現在では、ツーカーの仲の工務店やビルダーと共に仕事をされています。
昨年5月に取り組んだ、嵯峨嵐山の婦人科・心療内科「田中クリニック」の1F、2Fの窓は、特に印象深いお仕事だったとのこと。ピンクを基調にした優しいデザインは、マタニティブルーの妊婦さんを癒す空間として、現在多くの患者さんから好評を得ています。(写真は田中院長と)
▼ふたつのブランド
「スタジオマリーズ」というブランドは1点1点が異なる、いわばオートクチュール。そしてステンドグラス教室としても、京都市以外にも城陽市や滋賀県で多くの教室を運営しています。アーチストとしての技術はもちろん、眞理さんの飾らないスーパー個性的魅力で、笑いの絶えない楽しい教室として大好評です。またもう一つのブランド、フランス語の“かわいいガラス”を意味する「ボンボン
ド ヴェール」は、若い人たちに気軽に楽しんでもらうための小さく可愛い作品群。手の届きやすい価格で販売しています。
▼週末ごとに帰るアートな自宅
滋賀県比良山のふもとにある超おしゃれな自宅は、10年前からアメリカ人のご主人と二人で造り始めました。現在も週末に帰っては、お二人で造り続けています。キッチンもバスもドアも海外から取り寄せたこだわりの家づくり。まさに生活そのものがアートなのです。
■おすすめアートギャラリー
今回のおすすめは、眞理さんらしい愛嬌あるネーミングに思わず笑ってしまうボンボン
ド ヴェールのいち押し商品です!手元に置いても、贈っても嬉しい、幸せ気分いっぱいの作品です。
 |
ゴズニ眞理 (ごずに・まり)
| 1977年 |
京都ノートルダム工房にてステンドグラス制作を学ぶ |
| 1980年 |
ホビー文化学園にてステンドグラス講師を勤める。 |
| 1982年 |
アトリエ"クワトロガツ"設立。個展:京都ストリートギャラリー |
| 1983年 |
グラスワークショップ"フェイ"設立。グループ展:京都書院。 |
| 1984年 |
グループ展:サロン・ルモンド |
| 1986年 |
グループ展:大阪ソニービル |
| 1987年 |
グループ展:大阪ソニービル |
| 1988年 |
"スタジオマリーズ"設立。展覧会:ギャラリー・アルフ |
| 1996年 |
"スタジオマリーズ"展覧会:京都関西電力ギャラリー |
| 1999年 |
"スタジオマリーズ"展覧会:彦九郎 |
| 2002年 |
"ボンボンドヴェール"設立 |
| 2004年 |
ホームページオープン |
|
|